施設における喧嘩の仲裁方法

人が多く集まると、そこにトラブルが生じる事は珍しくない。お互いの意見がぶつかって、喧嘩に発展することもよくあるだろう。それは高齢者が集まる介護施設内でも同様である。

介護施設の利用者同士でトラブルが起こった場合は、施設で働くスタッフが仲裁に入らなければならない。そのような時のためにも、問題を解決して穏便にことを収めるための対応方法を知っておいた方がいいだろう。
仲介者が心掛けなければならないことは、一方の主張ばかりを聞き入れることなく、できるだけ中立の立場を保つことにある。一方だけの意見に肩入れすると、かえって人間関係を悪化させる可能性があるだろう。
そこで、まずは問題に関わっている当事者双方の意見を詳しく聞くことが先決だ。また、客観性を高めるため、当事者だけでなく事情を知る他の人からも詳しい話を聞くことが望ましい。
こうして、手間と時間をかけて情報収集を行ってみると、当初の認識とは異なった新たな事実が判明する場合もある。

また、利用者同士でトラブルがあり、その仲裁が難しいと判断した場合は、周囲のスタッフや上司に早い段階で相談することが大切だ。介護スタッフが独断で喧嘩を無理やり解決しようとしても、トラブルが更に複雑になる可能性が高い。
また、喧嘩の原因が実は介護施設のサービス内容や設備自体にあるケースも考えられる。そのため、喧嘩が起きたらまずスタッフ全体で問題を共有し、対応することが大切なのである。